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スポーツ外傷・障害予防モデルのまとめ

整形外科/スポーツ関連

自分が関わっている大学生と高校生のスポーツ選手の障害外傷の予防についてリサーチをすすめています。
備忘録的な感じで,予防の実践モデルについてまとめてみました。
一番有名なのが van Mechlenら1)の外傷予防の実践モデル。

  1. 外傷予防の実践モデル1)
    1. 外傷問題の特定 発生率と重症度の調査
    2. スポーツ外傷の要因とメカニズムの特定
    3. 予防策の導入
    4. 効果測定
      →ステップⅠへ戻る

    このモデルを研究レベルに落としこんでステップを分けたのがFinchら2)のフレームワーク。
    実際に予防に関する研究と実践を進めていく時にはこちらのモデルに沿って思考していくほうが明確になって良い。
    現実の状況に予防策実行する前に,十分にコントロールされた介入研究を行い科学的に検証するステップを入れているのが一番の特徴ですかね。

     

    The Translating Research into Injury Prevention Practice (TRIPP)2)

    1. Injury surveillance
      障害・外傷の調査 疫学研究
    2. Establish aetiology and mechanisms of injury
      病態とメカニズムの確立 バイオメカニクス研究なども含む
    3. Develop preventive measures
      予防手段の発展 リスクのある集団の特定と介入可能なリスク因子の検討
    4. “Ideal conditions”/scientific evaluation
      “理想的な状態”/科学的な評価
      コントロールされた研究デザインを組んで予防戦略の効果を検証する
    5. Describe intervention context to inform implementation strategies
      実際の状況に戦略を実行するために介入のコンテキストを記述する
    6. Evaluate effectiveness of preventive measures in implementation context
      実行した状況での予防手段の効果を評価する

 

現在よく使われているスポーツ外傷予防モデルについてまとめてみました。
まずは疫学調査をしっかりやるということがとても大切ですね。現状を知らなければ問題を発見することもできず,適切な対策を立てることもできない。。。
そして何より大事なことは,このサイクルを回し続けることです。それが,より良い予防策を実行し,スポーツの外傷や障害を可能な限り少なくしていくことへとつながっていきます。
続けることは大変労力のいることですが,選手のために頑張っていきたいと思います。

参考文献
1. van Mechelen W, Hlobil H, Kemper HC. Incidence, severity, aetiology and prevention of sports injuries. A review of concepts. Sports medicine (Auckland, NZ). 1992 Aug;14(2):82-99. Epub 1992/08/01.
2. Finch C. A new framework for research leading to sports injury prevention. Journal of science and medicine in sport. 2006 May;9(1-2):3-9; discussion 10. Epub 2006/04/18.

 

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