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リハビリ実施中のマスク着用に関して

本の感想や雑感など

ゴールデンウィーク明けから、都内の人の移動が増えてきているのを感じます。都内にある私の勤務する整形外科クリニックでも緊急事態宣言後に激減していた来院患者数が、若干戻ってきている傾向にあります。

都内の新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向にありますが、まだまだ気の抜けない状況かと思います。外来患者を受けているクリニックの場合は患者数が増えるとそれだけ医療従事者の感染リスクも増えるので、院内での感染予防については引き続きできる対応を徹底していく必要があります。

手指衛生や、手の触れる物品の消毒など基本ですが、気が緩むとぬけがでてきそうなので適度な緊張感を保てるようにしないとと思う今日この頃です。あとは、これから気温と湿度が上がってきたときに換気をどうするか。現在は常時全方位窓全開で換気してますけど、ほんとに暑くなったときは冷房ガンガンでもきついですよね。。最低限必要な換気はどのくらいなのか、判断が難しいです。

あとは、気温が上がってくることによって心配なのが、マスクの着用率の低下が起きないかどうかです。

マスクを使用している場合、深部体温の直接的な上昇は比較的軽微なようですが、顔面周囲などの局所的な体表面温度の上昇や心理的な要因による不快感などがあることが報告1)されています。今日は私休みなので、マスクをつけて子どもと一緒に公園で遊んでましたが、暑くてマスク外したかったですね。口元汗で不快。。

現時点での濃厚接触者の定義のひとつは、「患者さんがコロナが疑われる症状を示した日の2日前から、患者さんとの距離が1m以内で、マスクなどで口元が覆われていない状態で15分以上会話した人」となっています。感染が疑われる症状は発熱、咳、呼吸困難、全⾝倦怠感、咽頭痛、⿐汁・⿐閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充⾎、頭痛、関節・筋⾁痛、下痢、嘔気・嘔吐など2)と非常に多岐にわたります。

症状のでる2日前から感染性を持つというのがほんとうに厄介ですよね。。外来来院時の体調問診や検温などのスクリーニング評価だけでは不十分になってしまう。ウィルスを完全にシャットアウトするのは難しいです。なので、万が一感染者と接触していた時に、自分が感染しないように細心の注意を払い続ける必要がある。

医療保険でのリハビリでは1単位20分の個別対応が基本となるので、患者さんがマスクをしていない場合、確実に濃厚接触者になってしまいます。

医療機関での対応としては、日本環境感染学会の「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第3版)」がとても参考になります。新型コロナウイルス感染者に接触した医療従事者のリスク評価と就業制限についてもまとめられています。

曝露リスクを評価する上で重要なのは、①患者のマスク着⽤の有無、②医療従事者の個人防護具着⽤の有無、③医療⾏為の種類の3つとされています。患者側のマスク着用有無でリスク評価が変わるというのが、ひとつポイントです。マスクに関することを一部抜粋して作成したのが下記の表です。

医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド 第3版 より作成 一部改変
もとの引用は, Interim U.S. Guidance for Risk Assessment and Public Health Management of Healthcare Personnel with Potential Exposure in a Healthcare Setting to Patients with 2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV)2020 年 4 ⽉ 15 ⽇版

医療行為の種類については、体位交換介助などの広範囲の接触をともなうリハビリの場合はリスクがあがる。整形外科の外来では、そんなに広範囲に接触することはないので、近距離での会話や手指の接触について十分に注意を払えば、濃厚接触は生じず、リスクも低い状態を保てると考えられます。それでもリスクはゼロではないですが。

リハビリを提供する側がマスクを着用があることは必須として、今後も患者さんにもリハビリ中、エクササイズ中などを通して継続したマスク着用をお願いする必要がありそうです。

マスクを適切に使用(ずらしたりせずつけてもらうこと)をお願いするためにも、リハビリ室内の適切な温度調整は今後ますます重要になってきそうです。

参考文献・資料
1) Roberge RJ, Kim JH, Coca A. Protective facemask impact on human thermoregulation: an overview. Ann Occup Hyg. 2012;56(1):102‐112. doi:10.1093/annhyg/mer069
2) 医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第3版)

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